第8回 「音羽散策:都心にある溢れる緑と川辺の江戸を行く」
平成16年11月16日(火)午前10時 
有楽町線護国寺駅 集合

地下鉄の護国寺駅改札口の乗降客はまばらで、仲間をすぐ見分けることができる。
ここで会費を払いワッペンをつけて地上に出れば目の前が護国寺である。

本堂に靴を脱いで入り、26名全員が纏まって予め頼んだ寺の係員にこの寺の由来を
説明してもらう。
この寺は将軍綱吉が生母桂昌院の願いにより創建した祈願寺である。
現存する木造建築としては東京で最大の建築物という。
予定していた30分が過ぎても話は終らず、やきもきさせられる。
結局、1時間弱経ってからご開帳した本尊の如意輪観音を参拝する。

本堂でお寺の由来など説明を受ける 如意輪観音像

その後内陣裏の諸仏の説明を受け、最後に元禄時代の豪商紀伊国屋文左衛門が
調達したという太い52本柱とおビンズルさまをさすり外に出る。

本堂のすぐ脇の月光院に入る。京都三井寺から移築された建物で風格を感じさせられる。
ここでも簡単な係員の説明があり、一同座敷に座ってお茶の接待を受ける。

月光院の参観後本堂前に集合して、赤い腰巻旗を広げた横山さんを中心に
記念の写真を撮る。
このパターンが恒例の集合写真になってしまった。

恒例の記念写真
ここから再び護国寺駅に戻り、地下鉄で一駅隣の江戸川橋駅に向かう。
地上にでるとすぐ前を神田川(旧江戸川)が流れている。

この川に沿って遡り椿山荘に向かう。道は江戸川公園内の遊歩道になっていて
歩きやすい。
途中に大洗堰跡があるので昔ここから分岐した神田上水に想いを馳せる。

ほどなく椿山荘の裏門に着き、ランチタイムとする。
しかし、人数の関係で全員が一緒にはなれず、蕎麦組とバイキング組に分かれる。

ランチの後に椿山荘の正面玄関で落ち合い、永青文庫まで歩く。
ここは細川家の古文書や美術品が収めてある美術館で、我々には係員の
丁寧な説明がつく。
展示品には刀剣、鎧兜のほか菱田春草の「黒き猫」等の国宝級の美術品が多く
飽きることがない。

永青文庫前の坂道を神田川に向けて下ると関口芭蕉庵がある。
しかし、残念ながら今日は休みで参観できない。その向いにある神田川を祭った
水神社に立ち寄る。昔、松尾芭蕉が土木工事に携わったゆかりの神社である。

ここから神田川を更に遡ると道は川から外れ、新江戸川公園の塀に沿うようになる。
この正面玄関から園内に入ると大きな池を持つ昔ながらの回遊式庭園が眼前に広がる。
所々には今でも清水が湧き出しており目白の断崖線(ハケ)構造がよく理解される。
ここも江戸時代は細川家の下屋敷だったところだ。

園内を一周して、入り口にある松聲閣に入る。この建物は木造造りで時代を
感じさせる雰囲気があり、庭園が一望できる好位置にある。

ここで今日の講師の大松騏一さんに江戸時代の神田上水について水道橋の資料を
中心にして講演してもらう。
資料は既に大江戸WGの担当員によってパソコンにとりこまれているので
大量の資料がてきぱきと説明される。

最後に全員が揃ったところで簡単な自己紹介をしてお開きとする。
江戸川橋駅に戻る人、早稲田駅方面から帰る人など、三々五々新江戸川公園を
あとにする。

講演会の後はお茶とお菓子で懇親会 新江戸川公園の白鷺

集合風景


護国寺山門


月光院でお茶の接待


旧江戸川沿いを散策


水神社

大松さん

新江戸川公園内松聲閣


プロジェクターを使って
大松さんの説明を聞く



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